私たちのまち能登川は、穏やかな気候と豊かな水、緑に恵まれた美しい地域です。古来より、この恵みを享受して先人たちは、自然と調和のとれた郷土づくりに励み、心やわらぐ風土をつくりだしてきました。
このようなやさしい文化環境と共に私たちは、「水・緑・人が輝く水車のまち能登川」をテーマに、環境、福祉、教育、スポーツ等々のさまざまな分野で、地域住民が集い交流するまちづくりが進められてきました。
一方で、国では行財政改革による市町村合併が推し進められ、私たちの町も東近江市として、新たな一歩を踏み出すこととなりました。
今、私たちの中では広域合併による行政区域の拡大により、地域住民の多種多様なニーズへのこまやかな対応が難しくなるのではないか、さらに、これまで地域と行政との連携協力により根付いてきた「住民活動」や「伝統文化の継承」など能登川独自の固有資源が失われるのではないかとの不安もあります。
こうした状況の中で、私たちも既存の視点を変えこれまでのような行政主導のまちづくりから、住民が主体(主役)となって活動する「住民と行政の協働のまちづくり」を推進していくことが望まれています。
能登川の地にある伊庭内湖や猪子山、愛知川など豊かな自然と先人から引き継がれた歴史や生活文化とともに、地域の活性化に取り組んできた活動を行政に依存することなく、自ら次世代に継承し、子どもや成人、高齢者すべての住民が希望と生きがいをもてるまちづくりを進めることが私たちの大きな役目です。
本日ここに、私たちは能登川に愛着と誇りを持って自ら考え行動することを基本とし、いきいきと安心して暮らし続けられるまちづくりを進めるため「能登川地区まちづくり協議会」を設立するものです。
(平成19年3月10日 設立総会にて決議)